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金魚すくいの金魚はなぜ早死にするのか?

2014年06月22日
ごきげんよう。

これから夏になると、祭りのシーズンになりますね。
みなさんは、縁日を楽しむことはありますか?

縁日といえば、ほぼ必ずどこかでやってる金魚すくい
ファミリーで見かけると「ママ、あれやるぅ」と子どもに言われて、
仕方なくさせて、何匹かすくって帰る。
連れて帰って育てるも、なぜかすぐに死んで、
死別の冷徹さを初めて思い知らされた子どもは、
耐え切れずに思わず泣いちゃう。

そんな経験、ありませんか?
(実は幼少の頃、私にもそんな思い出がありました)

でも、なんで金魚すくいの金魚ってすぐ死ぬの?
もともと養殖で生まれたやつだからヤワなの?



まあ多少はだけど、考えてもみてよ。
金魚すくいでは金魚は、最初に丸くて広いプールに放される。
妙に明るく照らされて、何が始まるのかと思ったら、
自分を食い殺すかも知れない大勢の化け物に囲まれる。

そしてあろうことか、自分たちを小さい容器にすくい入れようとするではないか。

そいつらは自分たちを捕まえに来ているって、なんとなく分かるんだね。
ある者は執拗に同じ金魚を追い回し、ある者はにぶそうな奴を探す。
命からがら逃げることの繰り返しで、心身ともに弱り切るが、
奴らは休む暇を与えてくれない。

もし捕まろうものなら、袋に入れられ捕虜となり、
散々その獣たちのうろつく場所を引き回され、
その後何処の馬の骨とも知れない奴の根城へ連れ去られる。

挙句は水槽の塩素ぎった水道水にぶち込まれて獄中生活。
金魚すくいをする人って、案外魚の飼い方知らないもんだから、
酸素出すやつのこととか藻とか、整えてくれないことすらある。

食事も忘れられ、昨日食べたでしょと言わんばかりに。
「ひもじいよー」と泣いても哀しいね、魚には声が出せないの。

そりゃあ、早死にしても納得いくわ。
私が魚で、宇宙人に捕まえられたら、長生きできそうにない。



…で、まだ飼い主に情けがあれば、土に埋めて冥福くらいは祈ってくれる。
すくった子どもには、もう一度魚を飼いたいと思うこともあるだろう。
“金魚すくいだったから弱ってたんだ”ってことくらいは分かってくれて、
今度は熱帯魚の店へ出向く一行。
何これ、駄菓子ですかって値段で彼らをもう一度育てられると知る
(私が最近見かけた時は、31円/匹でした)。

先代が、自分たちの世話が行き届かなかったせいで、早死にしたと思う彼ら、
今度買ってきた2代目には惜しみなく餌を与える。
水面で2代目がパクパクと口を動かせば、ほしいのかな?と思い与える彼ら。
与えた餌に寄ってくる姿を楽しんでいた。



やがて彼らは気づく。
“あれ?こんなに大きかったっけ?”と。
溺愛が過ぎ、2代目は
「ちょっと短いイワシ」くらいの大きさの
デブっちょい化け物
に育っていた。



そして彼らは忙しくなり、生物の面倒を見ている暇がなくなる。
金魚ってもともとフナみたいなもんだから、
川に放して野生に返そうと考える。
お別れの時。元気でね、と下げてきたバケツをひっくり返し、
元の場所に帰っていく金魚。

自分たちに与えられることによってしか、食べ物を得てこなかった
金魚の、未来の幸せを願うせめてもの慈悲。




数ヶ月経って、突然思い出す彼ら。
あの時放した金魚は生きているかな。
自然に返って、どこかで生きていてくれれば…。



…金魚すくいって、要するに縁日でのミニゲームなわけだけど、
考えさせられるよね。生命のこととか。

以上、半分くらい私の幼少期の実話でした。
意外とあるあるネタのようでびっくり。

それではまた。
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